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霊的な存在との遭遇

 
日本で出会った霊的な存在

 
 これも静岡のお寺の宿舎に滞在していた頃の出来事です。
寒い季節だったので、ナレンドラが頭の上の方と足元とに2つストーブをつけて毛布をかぶって寝ようとしていた時です。
彼の頭上に置いたストーブが自動的に消えたので、「おかしいな?」と思いスイッチを入れ直しました。すると今度は足元においてあるストーブが消えるのです。自動的に交互に消える2台のストーブのスイッチを何度か入れ直しているうちに、今度はナレンドラの掛けていた毛布を足の方から誰か引っ張る者がいます。しかしその宿舎には彼以外誰もいるはすがありません。

 毛布を引き上げてかぶると、また毛布を引っ張るので、足元を見るとそこに2人の幽霊がいました。彼らはこの世に残っている彼らの家族に何かを伝えてほしかったようでしたが、ナレンドラには彼らの日本語がよく理解できなかったので、どこにいる家族に何を伝えてほしかったのかわからず、この幽霊との接触はこれきりでした。
 

 
インドの子どもの霊的存在

 
 これはナレンドラが9歳のころのあるお祭りの日に祖父とともに体験した出来事である。彼の祖父はお祭りの時に甘いお菓子のお店を出していた。夜中にお菓子をつくり、朝早くにそのお菓子をトレーの上にピラミッド型に積み上げて、ナレンドラがお店まで歩いて持って行くと、上の方の3つがなくなっていた。

 誰が持って行ったのか見てやろうと思い、2度目に運ぶときに後ろを振り返って見ていると、身体の長さが70~80センチの上半身は人の形をしているが、足はなく先の方が長細くなっているおばけがお菓子を取っていた。
祖父に何かがお菓子を取って行ったと話し、その場所に祖父を連れて行くと、そのおばけがまだそこにいた。祖父は「おいで、おいで」と言ってそのおばけを呼んだものの、近づいては来ない。そこで祖父は瓶を取ってきて、マントラ(呪文のようなもの)を唱えながら、そのおばけをつかみ、瓶の中へ入れ、近くの湖にその瓶を投げ入れてしまった。今その湖は埋めたてられて地面となっている。
 
 このおばけはクッティサイタン(子どものおばけ)と呼ばれるもので、映画にあるキャスパーがそれです。子どもはまだ純粋なので、ちょっとしたイタズラをする程度で、生きている人間にそれほど害を与えることはありません。日本にもたくさんいるようです。