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ヒマラヤの洞窟に住む聖者たち

 
 ナレンドラはヒマラヤ山脈の中にある洞窟に住むある聖者からヒーリング技術を伝授されました。その洞窟には16人の聖者がいましたが、皆年齢は500歳を超えています。しかしその肌は若々しいままです。
彼らはほとんど言葉を使わずにテレパシーのようなものでコミュニケーションをかわします。実際ナレンドラのグル(霊的師)であるバデリナードが彼に発した言葉は「来い」と「行け」だけでした。
 
 16人のグルの中には、イエス・キリスト、仏陀(お釈迦様)、シルディ・サイババ(現在のサティア・サイババの前世)にそっくりの顔をしたグルがいました。
 
  彼らはふだんほとんど食べ物を口にしません。サイババもそうですが、食べ物から生きるためのエネルギーを摂取する必要がないからです。
ナレンドラが目撃した最初の奇跡は、ある日、彼が水を飲みたいと思い、近くにある井戸に行きました。中をのぞいてみると井戸はとても深く、水は5メートル以上底にありました。その井戸には水を汲みあげるための設備がなく、ナレンドラが水を飲めずに途方に暮れているとそこに居合わせたバデリナードは井戸の底に向かって手を伸ばしました。そして彼の腕は井戸の底の方にまで伸び、そこにある水を汲みあげたのです!
 
 ナレンドラはこれを見て、彼らが奇跡を行う聖人であることを知りました。
「ヒマラヤ聖者の生活探求」という本によると、彼らはイエス・キリストのように水の上を歩き、その場から姿を消し、数分後には数10キロ、数100キロ離れた土地に移動することができます。また目の前で蒔かれた麦の種からたちまち芽が出て、成長し、実った麦からパンを作ったという話も書かれています。パンだけでなく、生活に必要なものは何でも創り出すことができます。例えば食堂に入って支払いの際に手の平を上に向けて出すと、そこにちょうど支払い額に相当する貨幣があらわれます。
 
 そのような奇跡を行うことを彼らは特別なことではなく、私たちにも可能であり、彼らと私たちとはなんら違いはないといいます。彼らは「自分の中に存在する神の能力をあなた方より発達させただけだ。」と言うのです。「ただ神の意識をあらわしたにすぎない。」と。